野球経験者の親御さんへ
2026.02.20
「野球だけ」は、本当に子どものため?
お父さん、お母さん。
自分が野球をやってきたからこそ、
「野球を通して成長してほしい」
そう思いますよね。
それ、すごく素敵です。
高校野球の現場で感じる事、少しだけ考えてほしいことがあります。
■ 成長期の身体は“未完成”
子どもの体には「成長軟骨(骨端線)」があります。
これは大人にはない、成長期特有の組織です。
同じ動作を繰り返すスポーツを続けると、
特定の関節に負担が集中します。
野球なら
・投げる → 肘・肩
・打つ → 片側回旋のクセ
・走る → 前もも優位
有名な「野球肘」は、
繰り返しのストレスで起こります。
(甲子園でも問題視されています)
■ 世界の育成はどうしている?
例えばアメリカでは、
MLB選手の多くが幼少期に複数競技を経験しています。
(例:Shohei Ohtaniも水泳や陸上、バトミントンを経験)
海外では「マルチスポーツ」が主流です。
理由はシンプル。
▶︎ 神経系の発達が広がるから
■ 野球“だけ”が危ない理由
成長期は
「筋力」より
「神経系」と「可動域」
この土台が大事な時期です。
野球だけだと
使う動きが偏ります。
その結果…
・体が硬い
・股関節が使えない
・肩が上がらない
・球速が伸びない
“努力しているのに伸びない子”になります。
■ 本当に伸びる子の共通点
伸びる子は
・色んな動きを経験している
・裸足で走る
・ジャンプする
・転ぶ
・回る
つまり「遊び」に近い動きをしています。
野球が上手い子ほど、
実は基礎運動能力が高い。
■ 野球をやめろ、ではない
誤解しないでください。
野球は素晴らしいスポーツです。
ただ、
「野球だけ」にならないでほしい。
成長期は一度きり。
この時期にしか育たない神経回路があります。
■ 親としてできること
週1回でもいい。
・他のスポーツ体験
・体操教室
・鬼ごっこ
・アジリティトレーニング
・バスケ・バレー・バトミントン・卓球
・いわゆる瞬発系を取り入れ“動きの幅”を増やしてあげてください。
それが結果的に
野球のパフォーマンスを必ず上げます。
これは高校野球現場のリアルです
■ 最後に
甲子園に行く子も
プロになる子も
実は“遠回り”をしています。
最短距離は、
実は回り道です。
子どもの未来を広げるのは、
種目の絞り込みではなく、
可能性の拡張です。
